粉砂糖の日

どこにでもいるような女

テレビショッピングの焼き魚

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ゴミ出しして、テレビつけて、蜂蜜をかけたヨーグルトを食べる。

テレビから「じゅ〜〜」という音が聞こえてテレビをみたところ、なんだか美味しそうな魚が焼かれてた。多分ダイヤモンドコートうんぬん高性能なフライパンの宣伝で、次々とその高性能を見せつけるためにハイテンションに食べ物が焼かれてた。

「卵もほら!」「ひゃー!」「冷凍チャーハンも!」「絶対美味しいですよぉお!」「なんとこれが…」「お値段!!!!(この声が大きい)」「8980円!!!!!」

声の大きさはときどき絶叫に近くなる。

買う予定とかないテレビショッピングを見るのがすきで、それが台所用品で調理しながら実演してくれるのがもっとすきだ。テンポよく料理ができて、できたと思ったら、あっという間に料理がどこかへ片されて、もう商品の性能や値段の事を言ってるのが面白い。べったり貼り付けられた笑顔と大きな声は苦手だけど、ここまで閉鎖的なスタジオでハイテンションな販売員さんを見てると、もはやファンタジーともとれる。アニメや映画と同じ感覚だ、ギャグだ。とても楽しく見れる。

深夜になると、テレビショッピングってずっと放送されてる。そうなると、あれは眠れない時のお守りにある意味なってる。布団に入って、眠れない時に孤独を紛らわせるものは人間絶対必要だと思ってる。私は小学生〜中学生あたりで慢性的に不眠が続いていたことがあって、あの静かで家族が寝静まって、暗くて怖くて、「寝ろ」という強迫観念だけ付き纏ったことが少しの間あった。そういうのはよくない。

眠れなくても、あの「じゅ〜〜」っ魚を焼く音が聞けると思えば、安心して眠れる気がする。

あと、余談ですがヒガシマルのうどんスープCMがすきです。