粉砂糖の日

どこにでもいるような女

ラジオ体操

最近ラジオ体操をするのがマイブーム。私の生活リズム的に6時半に起きてリアタイするのは難しいため、都合の良い午前中にらじる★らじる(NHKのラジオアプリ)の聴き逃しでその日の回を流している。

動いていると小学生の頃を思い出す。なんにも楽しいことなんてなかった、いじめとか気遣いとかそういうのばっかりだった記憶だけど、朝起きてラジオ体操をしたりプールに行ったり友達の家に遊びに行ったり、人並みにある瑞々しい思い出は時が経った今、それなりに美しいものとして思い出の箱に上手におさまってしまった。大人になった私は、小さな私を記憶の中の地元の田園に写し、悩みを訴えられても「君みたいな歳はいろいろ難しいんだねぇ」なんて微笑んでしまうかもしれない。

暑くなってきた。ラジオの向こう側からもセミの声が聴こえる、嫌になる。暑さのせいだろうか、ここ1週間気持ちが落ちている。行くはずだった夏祭りの日にちを間違えていて、行けなかったことを起点にどんどん気分が落ちてしまった。悲しい波が押し寄せるきっかけはいつもささやかなことだ。先週まで新しいイラスト集の制作を頑張っていたので、完成後にこの落ち込みがきてよかったって思う。届いたらまたブログでもイラスト集の話したいな。しばらくギラギラの夏の海の暗い深いところに閉じこもります。どうせまた陸に打ち上げられているだろうから。

ポイント5倍デー

お皿とコップと下着を買って、ポイントカードを出したら、5倍デーということがわかった。そうと分かってしまったらもうちょっとポイント貯めたいって思って、ついでにウエディングフォトの印刷をした。30枚以上だと1枚あたりの値段が安くなるらしく、豆餅くんの誕生日の時の写真、お正月の時のお雑煮の写真を追加で印刷してもらった。仕上がるのに30分ほどかかるそうなので、隣にあったコーヒー屋さんで写真屋さんを眺めながらアイスコーヒーをすすった。お皿と下着の入った袋はずっしり満足の分だけの重さがあった。本当は全部広げてニマニマしたいけど下着やお皿をコーヒー屋で見る訳にもいかないので我慢する。

あとで結婚記念日のディナーの時のも印刷すればよかったって思って、もはや5倍デーとか関係ないけど追加でセブンイレブンで印刷した。

家に帰り、豆餅くんと新しいお皿にのせた焼き飯を食べたあと一緒に写真をファイルにおさめた。ちゃんとフォトブックを作ってなかったので、結婚一年すぎて(あ、私結婚したんだー)って久しぶりに感じた。

こんど帰省した時に両方の親に見せようと思う。

チョコテリーヌとアイスコーヒー

私の楽園になっている小さなカフェへ。

ジャズが流れる店内に入ると、お気に入りの角の席がちゃんと空いていて、私のことを待ってくれていた(ということにしておく)。おひとり様専用の小さなスペースで、静かに隠れるように座る。

チョコテリーヌとアイスコーヒーを注文。コーヒーはお茶みたいな飲みやすさでゴクゴク飲んでしまう。小皿に置かれた小さなテリーヌは、とても濃厚でなめらかで、まるで天使が丁寧に作ったお菓子のよう。お客さんの話し声は静かなところもとっても好き。作業をするというより、「休憩」のために用意された天国。

現実離れした時間を過ごせるという意味では、私はここで、一瞬この世にいない存在になれる。みんな私のことは忘れ、不安から逃れ、世間から離れ、悩みを放棄して、珈琲を飲む。優しさだけ纏う名も無き空気。不思議な気持ちになれる。

お会計して店を出ると、一気に現実が戻ってくる。外は電車の音がうるさく、チラッと目が合ってしまった人に怯える。でも、またあのお店に行けば、なんとかなっちゃうのである。

パイナップルケーキ

ため息をすると、思ったより体から息が出ていたようで、コーヒー屋の伝票が翻った。茶をしながらため息とは、なんて贅沢で生意気な。

この日は休みだったのに何もできてなかった。描くことも、作ることも、ただ、なんとなく家を出てフラフラしていた。なにか小さなことでいいから達成したい。

そうだ!以前買ったケーキのレシピ本から何か一つ作ろう!あんまり突然の思いつきだったため、手元にその本が無く、材料が分からなかったので、近くにあった本屋に行き(偶然その本があったので)コソッとスマホにメモして材料を調達した。パイナップルケーキを作ってみることにした。いつ買おうか迷っていた電動泡立て器も勢いで買った、そんなに高くなかった。

家に帰り取り掛かる。材料を順番通りに混ぜ、バットに流し込み、焼く。作り方こそ簡単なケーキだったけれど、お菓子作りが2年ぶりとかなので少し手間取った。作業スペースが秩序なく散らかった。小さなボウルしかなかったので、粉糖と薄力粉をふるいにかけたら、服とスリッパに粉が思い切りかかった。無塩バターを常温に戻すのはレンジにすこしかけてサボった。でも楽しかった。

オーブンレンジを時々観察しながら待つ、待つだけなのに緊張した。焼きあがったケーキは、表面が少し焦げてしまった。中は大丈夫そうだったので、表面だけ包丁でこそいで誤魔化した。できた頃、ちょうど豆餅くんが帰ってきたのですごいでしょと自慢した。

ふたりで味見をして「おいしいね」と概ね成功したことに安心しつつ、知り合いのパティシエさんがこういう焼き菓子は1晩置いた方が材料が馴染んで美味しくなるといっていたので、その通りに期待して切り分けて冷蔵庫に入れた。

次の日、1日置いたケーキを食べた。思ったよりぎっしりと密度の高い固めのケーキになった。パイナップルは缶詰だったけれど甘みがいい具合に溶けていてとても美味しかった。

何も出来なかった昨日が、少し楽しい1日だったことに気づき、少し嬉しくなった。f:id:houei333:20260424202138j:image

ピンクのモカシン

★〜まずは更新してなかった間に私に起きていた些細な近況から〜★

  • うさぎが彫ってある結婚指輪が完成
  • Switch2を買った
  • 人生で初めてパンダを見た次の月に、中国に帰っていってしまった
  • 年末年始、メンタルを病んでしまいひどい暴飲暴食が続いたけど、その日あった事だけを書く日記を始めたら治った
  • iPadを買い、1段目に「n.milk」2段目に「贅沢貧乏」と刻印した。さらば最大レイヤー数27の世界線

 

もうすぐで今の職場に入って1年が経つ。

ちいさな失敗を繰り返して(まだ繰り返し中だけど)、たまに褒めてもらえて、無事続いている。私は新卒で入った会社を1年弱で辞めてるので、心身ともに貧弱で労働の耐性がないとずっと思っていたけど、条件変えつつ今のところが続いているので少し自信がついた。

今日は、仕事帰りに駅までの道のりをお散歩。

関西にいた頃は職場から駅までになーんにも無くてつまらなかったけど、今は違う。全てがある。さすが東京。

なんとなくウィンドウショッピングしていると、古着屋でとってもかわいいピンクのモカシンを見つけた。私は靴のサイズが25cmで、中古で一点しかないようなものは小さいことが多い。と思ってたのだけど、今回はなんと、ぴったり!!!か、かわいーー!!ぴったり!!と興奮して勢いで買っちゃった。こういうことがあるから目的なく歩くのって大好き。袋入りませんと言ったけれど、丁寧に不織布の袋に包んでくれた。モカシンをなでながら帰宅。

家に帰り、モカシンを新聞紙の上にのせて眺めた。そしてぬいぐるみやお気に入りのカバンと並べて(うん、これは間違いなく私の持ち物である)と腕を組み、深く納得して靴箱にしまった。

えぬちゃん、このようにハッピーに仕事が1年続きました。これは、とってもとっても幸福なことです。

 

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自分を受容する

 

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

 

用事を済ませた帰り道、体がくたくたになってしまい上島珈琲に入って黒糖ミルク珈琲(HOT)を飲みうとうとしながら読みかけの本をめくった。読書はあまり進まなかった。

自分の怠慢で唇がカサカサだけど、たまにしかリップ塗れないんだししょうがない。

なんか勢いで上司にタメ語使ってしまったけど、そのあとめちゃめちゃ敬語使って無かったことにする。

なんか間違えて上司との会話の語尾を「わかり申した」にしてしまい、なかったことにしようと思ったけど、「申した?」て言われてしまった。なかったことにできなかった。

職場用の長袖ブラウス、つい最近までまだ買ってなかったから半袖着てカーディガン着て凌いでた。さすがに寒くて長袖を買ったけど、しばらくしたらインフルエンザに罹った。因果関係は定かではない。

ひとつの趣味とか、すきなものとかで、生活がよくなること私たちは知っている。のでお笑いを久しぶりに見に行った。舞台上で輝く芸人たちにちょっと泣きそうになった。

 人として成長できてないと思いながら、今日は大根の煮物をつくった。昨日は自炊できなかったけど、今日はつくった。

空想ぬいぐるみ

仕事終わり、駅周辺の気になるお店をふらふらする。スマホGoogleマップをひらき、「本屋」「雑貨屋」「喫茶店」などと入力すればすぐに今いる地点から近い店がいくつか出てくる。目的地をひとつ決め、その道中でまた気になった店があれば入る、出る、の繰り返し。特に欲しいものも、目的もないので、気づけば(自分は、いつ帰ればいいんだっけ)とタイミングを失う。めぼしいお買い物ができないままあてもなく歩いていると、悔しくなってきて、なんだか早く家に帰りたい、という妙な寂しさのようなものが浮き上がる。

すると、私の中のふわふわした、空想の中だけのぬいぐるみが「えぬちゃん、そろそろお家かえろうね」と足元にちょこんと現れる。そうすると、私は「うん」とうなずいて、そのふわふわと手を繋いで帰る。そうすれば寂しくない。一緒に帰ってくれるちいさな友達が何度も「おうち帰ろう、早く帰って横になろうね、ゆっくりしようね」と何度も言ってくれる。

1人で出かけたり、仕事に行ったりすると、ごくたまに現れるようになった空想ぬいぐるみ。形は様々で、マフラーをしたうさぎのと時もあれば、茶色いテディベアのこともあった。彼らは必ず地面に足を付けて、(身長も低いため)がんばって頭を上に上げて私の方をみる。「えぬちゃん、帰ろうね」というかわいい声は、とても暖かい。私はちみつ色のライトに包まれるように、家に帰る。