粉砂糖の日

どこにでもいるような女

やや痛む瞼

朝、いつもより30分早く起きた。

夢で、本屋で雑誌を所定の場所に戻しおわった、というところでふっと目が覚めた。

カーテンを20センチほど開けて、部屋に光を入れる。ちゃぶ台に鎮座していたクマのぬいぐるみが少し眩しそうだった。

一昨日くらいから左目が瞬きすると痛く、よって抗菌の目薬をさしているのでコンタクトも化粧もしなくていい。目は昨日より痛みは引いたけど、ぷくっと少し腫れていた。毛穴を隠す程度に軽く肌に自分の色より明るいファンデーションを押し込む。

まだ半袖を着てるけど、ほんとに過ごしやすくなった。自転車で風を切ると全能感に包まれた。年に数回しか訪れないこの世の中と一体になれそうな感覚。

最高があれば、次くるのは最悪で、おそらく数日後には私は気持ちがすごく落ちていることは今までの経験上予想できる。けど、体が全てを受容するような感覚をできるだけ吸収しておく。

あまりにも気持ち良かったのでモーニングに喫茶店に入ってしまった。気分が良かったら外食。落ち込んでいたら元気を出すために外食。私はお金がないのにこうやって外食をパワーにする。いつまで経っても学習しない馬鹿である。早く自分で作ったほうが安く、美味しくできることを体に叩き込みたい。