粉砂糖の日

どこにでもいるような女

あのこもわたしも / Nov.Ultra

しばらく会ってないあの子がとても垢抜けていた、ということがたまにある。街にあふれている同い年くらいの女の子たちはみんないい匂いがしそうで、髪がさらさらふわふわでとても綺麗。例えばベージュ系の服で緩く髪を結った女の子は都会の大阪を見渡すと何人もいるのだけど、一人一人とても魅力的に見えるし可愛い。

そうするとなんだか私だけ置いていかれた気持ちになる。私が汚く、ダサく見える。私が好きだった服たちは、私の好きな色は、モチーフは、すこし色あせてるようにさえ見えてくる。そうして私は心の中で(私はほかのひとと違うファッションをしてるから魅力的だし体形に捉われず好きなものを身に着けてて素敵)と無理やり思うようにしてる。そりゃあInstagramとか見てたら私と似たファッションのひとはいるけど、実際住む日常ではなかなかいないし、そんな人が友達になってくれるなんてレアなケースなのだ。

でもそれって少し悲しい。裏を返せばほかの人をディスってるように思えてくるから。(あの子はダサいけど私はかっこいい)って心の奥底では他の人を乏しめて自分のことは肯定して上に見てる。みんなそれぞれ好きな系統があってそれはいいことって思いたくても素直に思えない私は悪い奴だ。

少し論点がずれたかも、結局のところ「しばらく会ってないあの子がとても垢抜けていた」と思うまでには私の場合ほぼSNSを介している。毎日おしゃれで美味しそうな料理がストーリーにあがっていたり、ブランド物のバッグを購入した報告だったり、結婚報告だったり。自分が到達できてない、あるいはこれから到達しないであろう状況を全部ひっくるめて「垢ぬけた」と思っている気がする。そしてそう思っている反面、なんで私はそうなってないのか、なんで私はそこまでいく努力ができないのか自分を責めるまでがセットメニューだ。

でもその感情を無くすためだけにSNSをやめることはないと思う。だって私と似てるファッションや考えの人をつなげてくれたのもSNSだから。インターネットが私にもたらしたいい影響もたくさんあるから。

んーなんだかまとまらない。

あの子はかわいいけど、わたしもかわいいでいいじゃない。

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・・・・n ' s  m u s i c・・・・

電影と少年CQ / Nov.Ultra


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